東京農業大学、昆虫機能開発研究室の最新ニュースをお届けします。


by insectech
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第13回構造色シンポジウムで特別講演を行いました

先日11月10日、青山学院大学で行われた、第13回構造色シンポジウムにて長島教授が特別講演を行いました。
講演テーマは「日本発ニューシルクロード」

構造色シンポジウムでなぜシルク?!
と思ったので、さっそく教授にその意図をインタビューしました。


Q先生、なぜ構造色シンポジウムでシルクの話をされたのですか?


A(長島教授:一部編集有り)
構造色の研究はとても専門性が高いのですが、まだ視野が狭い。
どれだけ科学的に研究をしても、それが社会に繋がらなければその技術に意味はないのです。
講演では、私のニューシルクロードプロジェクトを例にとって、もっと広い視野を持って外に飛び出そうという話をしてきました。

いくら構造色を科学的に解明しても、世の中で使われていかなければ、それは技術ではないのです。
だから、基礎研究から最後の社会科までぎっちりとやらなくてはならない。
その中で、今自分がどこをやっているのかを分かって研究しなければ、ただオタク的な研究になってしまうのです。

工学の技術力は素晴らしいものです、しかし、出来たものを見るだけなのです。
例えば構造色なら、こういう構造が出来た!というのを見る。
そうではなくて、生き物がその構造を「作る過程」を見ることが大切なのです。
その過程を見ると、生き物は一見無駄な構造を作っているように見えるけれども、それが無駄ではないこともある。

また、構造色では「色」にこだわっていますが、実際構造色を創り出す構造が「色」以外にも働いていることもあるのです。
構造色の構造があることで、強度が増したり、しなやかになったりするのです。

これからは生物系と工学系がお互いの良いところを合わせ、一緒になってやっていくことが必要なのではないでしょうか。
ですから、広い視野を持とう、という話をしてきました。



ーーなるほど。深いですね。

よりよいものを、もっとカタチに。
分野の壁を越えて、より良いものが世の中の技術となっていけば良いですね。

私たちは世の中にそういった技術を送り出す科学者の卵として頑張らねば、と思ったインタビューでした。


さて、2012年12月22日(土)横浜シルク博物館の特別イベント「シルキークリスマス」にて長島教授が特別講演を行います!!

当日はメインイベントの日で盛り上がりますので、ぜひご来場ください!
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by insectech | 2012-11-13 15:33 | 講演のお知らせ | Comments(0)